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美術館の引っ越し間近。
今日は重い荷物(ゴミ)を抱え
半日以上うろうろしていたのでさすがに疲れた。
台車に脛をぶつけて黒ずんだ。
この時期に限らず美術館勤務は
「体力勝負ですよ。」
と、女性社員が笑っていた。
美術館に入ってすぐに、ぎっくり腰になったらしい。
彼女はいわゆる学芸員ではなくて
美術館の事業手配を行う人だけれど
学芸員でも大差なく力仕事及び雑用は多そうだ。
今日、男学芸員は焼却場に車を走らせ
女学芸員は大量のスリッパを手配していた。
一般人のイメージのごとく
終日絵画と書物に囲まれて研究に没頭
っていう人は稀なんだろう。
何の仕事をしているかというと
一言でいえば「雑用」をしている。
主に、引っ越し準備。
段ボールに本を分類して詰め、
ゴミを分別して捨てる。
かなり身体を使うので健康的。
その他は
毎朝郵便物をチェックして回覧するとか
ちょっとしたエクセルのデータを作るとか
画像の四隅をトリミングするとか
封入れとか、紙を折るとか
あまり頭をつかわないので気楽。
うちの親と多少の交流があって
私の職歴書などを見ている副館長が
「雑用ばかりで申し訳ない!
本当は臨時ではなく入社してほしいが…」
と、飲み会で言っていたけれど
たぶん、親バカな母が何か喋ったのを
真に受けて買いかぶっているんだろう。
優秀な人材だと思われていたら
幻滅される可能性がある。
最近、周りの社員の様子を見ていると
感心してしまうことばかりだ。
目にする書類、報告の仕方
社員の有能で熱心な働きぶり
若者同士でも丁寧な言葉遣いなど…
今までの自分の仕事ぶりなんて
たいしたことなかったな~! と思う。
謙虚に、学ばなければいけない。
「雑用でごめんなさいね。」
と、周囲からも度々言われる。
可哀そうとか申し訳ないとか思われているんだろう。
でも私は全く苦ではない。
皆さん親切だし、新人スズキさんと喋りながら作業してるし
これでお金がもらえるなんて…って感じ。
新しい環境はすごく快適だ。
ストレスもなく、寒空の下でもなく(笑)
本当に良い職場だと思っている。