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週末、うちのテレビが地デジ38インチになった。
夫友人が諸事情でレオパレスに引っ越す際
家具家電は不要、ということで、安く譲って頂いた
少し旧型のレグザ。
最新機種ではないけれど、とっても鮮明に見える。
女性の顔がアップになると他人事ながらドキドキするし
夫は料理が出てくるたびに美味しそう美味しそうと言う。
大きなテレビへのグレードアップは感慨深い。
20代後半の独身の頃、
18歳の頃から使っていたテレビを替える機会を逃していた。
一人暮らしに合う小さめのテレビなんて買ったら
すぐ結婚できるかもしれないから無駄になるじゃない?
当分結婚できないって自分で認めたみたいじゃない?
意地でも買うまい、と思って見続けていた。
数年後、たびたび画像が途切れるようになり
もう無理か~と思った頃に結婚が決まった。
壊れかけた14インチテレビを捨てて結婚し
夫の持っていたマシな14インチテレビで新婚生活
そして今回、地デジ38インチに。
私にとって結婚生活を象徴するものだった
大きなテレビ。ようやく手に入れた。
前職の同期仲間は
私を含め9人中6人が昨年結婚し、
1人が今年結婚を控えている。
先日集まったところ
妻が寿退社で今は扶養内でパート という
典型的な家庭の方々から
「夫婦で外食なんて久しくしていない!」
「外食って贅沢だよね!」
という会話が飛び出した。
うちは幸い、私が稼いでいたのと
社宅が異様に安いおかげで余裕があって
外食も気軽にしていたけれど
そうか、他所の家庭はこんな感じなのか…。
来月からはいよいよ、私の収入がない。
うちも家計を引き締めなければなるまい。
そこで、前の日曜にスーパーへ行き
今週は追加の買い物をせずに食材をやりくりした。
明日も家ですごせれば1週間で3500円。
なかなか良い感じかと思う。
他は、夫がつけた電気を消してまわり
洗濯は風呂の残り湯を汲み出し
朝沸かしたお湯は魔法瓶に入れて
昼に茶を飲む…。
そんなことをしていたら
夫が自主的におこづかい減額を申し出た。
私の分も減らした。
でも…
そんな微々たる節約をするよりも
週一回の外食代くらい私が稼いでくるわよ!
という意識がふいに湧いてくる。
自分は働けるのに家でごろごろしていて
それでいて夫に節約生活を強いるのは
いかがなものか、とも思う。
かつては軽蔑していた子なしの専業主婦に
自分がなっているという事実。
会社を辞めて2カ月、結局これで苦しんでいる。
いい加減なんとかならないか。
一昨日テレビを見ていたら、おでん特集で
「久しぶりに、おでん街へ行きたいなぁ~」
という話になってしまった。
明日は誘惑に負けそうな気がする。
負けちゃっても、良いような気がしてきた。
うちの祖父は、年寄り扱いされるのが大嫌い。
頭はしっかりしていてクイズ番組が好きで
今でも車やカブを乗り回している。
ただ、昨年から人工透析をしている。
80代の患者が真冬にカブ通院っていうのは
さすがに心配でならないので
「俺は自分で行ける」と抵抗されつつも
最近は私が病院の送り迎えをするようになった。
でも、先日の通院日
「今日は陽気が温かいから、やっぱりカブで行く。」
と言われて引いたのがまずかった。
祖母と一緒にコタツでお茶を飲もうとすると
外でガシャーン!と音が響いて
慌てて出ると、
祖父が、横倒しになったカブの下敷きになっていた。
走りだそうとしたら通行人が来たので
ブレーキをかけたらききすぎて倒れて
腰と足を打った とのこと。
そのまま私の車へ乗せて病院へ向うと
「カブはもうダメかなぁ」とつぶやいていた。
年齢を自覚して自重してほしい一方で
今まで出来ていたことが体力的に困難になるという
老いを突き付けられた祖父は…
頭が衰えていないだけに、辛いだろう。
腰や足より、そのことが心配で、切なかった。
家に戻ると
今度は祖母が病院へ行くと言いだした。
祖父はきっと意地を張って
腰を打ったと医者に言わないだろうから
自分が伝えて診てもらうのだという。
「あ、何往復も悪いから、自転車で行くよ。」
と言われても、
祖母まで途中で転んではたまらないので
再度車で病院へ向かった。
祖母も、81歳という年齢より若々しい人だ。
私の結婚式の頃は腰を痛めてやつれたので
おばあさんらしい風情だったけれど
今は回復して、歩行も小走りも自転車も車もOK。
元気なだけに、無茶をする。
やれやれ、だ。
二人とも、どんなに弱っても寝たきりでも
長生きしていてほしいけれど、
運転免許を手放すことさえ躊躇して
「まだ、いける」 と自分や周りに言い聞かせている二人。
寝たきりで介護されるだなんて、どんなにか辛いだろう。
気丈な彼らでいられる間だけ、生きさせてくれたら充分
という気もしている。