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青空の散歩記

   

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祖父母

うちの祖父は、年寄り扱いされるのが大嫌い。
頭はしっかりしていてクイズ番組が好きで
今でも車やカブを乗り回している。

ただ、昨年から人工透析をしている。
80代の患者が真冬にカブ通院っていうのは
さすがに心配でならないので
「俺は自分で行ける」と抵抗されつつも
最近は私が病院の送り迎えをするようになった。


でも、先日の通院日

「今日は陽気が温かいから、やっぱりカブで行く。」

と言われて引いたのがまずかった。
祖母と一緒にコタツでお茶を飲もうとすると
外でガシャーン!と音が響いて
慌てて出ると、

祖父が、横倒しになったカブの下敷きになっていた。

走りだそうとしたら通行人が来たので
ブレーキをかけたらききすぎて倒れて
腰と足を打った とのこと。
そのまま私の車へ乗せて病院へ向うと
「カブはもうダメかなぁ」とつぶやいていた。

年齢を自覚して自重してほしい一方で
今まで出来ていたことが体力的に困難になるという
老いを突き付けられた祖父は…
頭が衰えていないだけに、辛いだろう。
腰や足より、そのことが心配で、切なかった。


家に戻ると
今度は祖母が病院へ行くと言いだした。
祖父はきっと意地を張って
腰を打ったと医者に言わないだろうから
自分が伝えて診てもらうのだという。

「あ、何往復も悪いから、自転車で行くよ。」

と言われても、
祖母まで途中で転んではたまらないので
再度車で病院へ向かった。

祖母も、81歳という年齢より若々しい人だ。
私の結婚式の頃は腰を痛めてやつれたので
おばあさんらしい風情だったけれど
今は回復して、歩行も小走りも自転車も車もOK。
元気なだけに、無茶をする。
やれやれ、だ。


二人とも、どんなに弱っても寝たきりでも
長生きしていてほしいけれど、
運転免許を手放すことさえ躊躇して
「まだ、いける」 と自分や周りに言い聞かせている二人。
寝たきりで介護されるだなんて、どんなにか辛いだろう。
気丈な彼らでいられる間だけ、生きさせてくれたら充分 
という気もしている。
 

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静岡市出身・在住33歳。
2歳男児の育児メインで
マイペースに暮らしてます。
週1日、美術館で事務。




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