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昨夜、夫は大きなリュックを背負って
剣岳へと旅立った。
学生時代からの登山仲間と、頂をめざすという。
会社帰りに駅へ寄って勇姿を見送ると
少しだけ、
(怪我したらどうしよう、もう会えなかったらどうしよう‥)
という不安で寂しくなった。
何しろ命がけなのだ。少なくとも明治時代(映画の中)では。
現在だって、そびえ立つ崖が丸くなったわけではない。
どこだかのホームページには、
「一般人が登る山で日本一危険‥」とかいう文句があったほど。
たかが登山で寂しくなるのだから、
昔の奥様方が夫を戦地へ送り出した心持ちは…
などと、比べようもないことを思いながら過ごした。
そういえば二晩以上一人で過ごすって
結婚して以来初めて。
当然だけれど、そんなに毎日一緒にいたんだなぁ。
本日二晩目。
映画「剱岳」の新妻(宮崎あおい)のごとく
慎ましく可愛らしく
夫の帰りを待っていたいところだけれど
ちょうどこの期間、私は仕事が忙しい。
夫のことを始終思っているわけにもいかない。
幸い、というべきか。
今頃崖を…?と思わなくていいものね。
明日もお互い、ガンバロウ。
仕事はまだ、そんなに忙しくない。
上司の兄さんはあたふたしているから
そのうち回ってくるとは思う。
「その仕事は私が!」とは率先して言わず、そっとしておく。
いや、ちゃんと自分の仕事はしている。
今日はその、合併新部署のスタート飲み会があった。
人間関係的には、問題なし。和やか。
お店はご飯もお酒もおいしいので満足。
うちの夫は…
道の向かいの焼き肉屋で、同期飲み会をしていた。
別に奇跡的なことではなく、この街が狭いのだ。
二軒目で合流してしまった。
夫の同期とは、何度も会っているので
なんだか馴染んできて(私だけかな)
飲み会に普通に入り込んでいる。
部署飲み会もそうだけれど、
男の人の多い集まりは気楽でいい。
友達の中にいる夫の姿がどんなものだか
見るのもなんだか面白くて
夫がそれを許容しているうちは安心できて
単に、男連中に囲まれて飲むのが楽しかったりもする。
楽しい週末。
明日は妹の結婚式、明後日は仕事。
重厚感のあるドラマや映画が好きだ。
夫婦共々、毎週楽しみにしているのは「官僚たちの夏」。
戦後日本の発展に力を尽す、官僚や政治家の熱い思い
中小企業の社員がものづくりに取り組む必死な姿など
見応えがある。
主役級の演技派俳優が勢ぞろい、恋愛話は一切無し
実在のモデルがいるそうなので、
こうした人々によって現在日本があるのかと
見るほうにも力が入る。
「日本のことは、俺に任せろ」 だなんて・・・
スケール大きすぎて、夫は溜息をつく。
先日見に行った映画は「剣岳~点の記」。
会社の若い子にちらりと話をしたら
「面白かったですか?」と聞かれたけれど
この子には全く面白くなかろう。
まぁ、こちらも男ばかりで、
仕事を成し遂げるためにひたすら山を登るという話だ。
登山好きの夫は大興奮だった。
2~3日、「あれは凄かったなぁ」と言い続け
登山仲間にメールを送っていた。
早くも、この秋には登りそうな勢い。
骨太の作品、大歓迎。
今年は大河ドラマが少々物足りないけれど、
「坂の上の雲」には期待大。
きっとこちらに制作費を投入しているんだわ、
と勝手に想像している。