辞令を受けて数日
気分は落ち込んだり回復したりの繰り返しだ。
新しい仕事は主に飛び込み訪問。
建築を検討している人を探してきて
見つかったら住宅営業に情報を伝えよ というもの。
可能性少ないけど一応頑張ってみて、みたいな感じの上司。
まだ部署名すら決めてもらえず個人のデスクもない状況。
「早く元の部署に戻れるといいね」 という周囲の反応。
やはりこれは左遷なのだ…と思うにつけ
なぜ私が?という疑問と悔しさで胃が痛くなる。
今日は今までのデスク周りを片付けた。
これで8年通った会社の本社とも、さよならだ。
新部署は狭くて荷物も持ち込めないので
過去5年間に作成した販促チラシ、辞書、
入社当時、総務課だった頃のマニュアル帳まで
とりあえず車の後部座席に乗せた。
・・・
どうにも切なくなっているところ
遠方の営業所長から電話がかかってきた。
他の人への用事だったけれど、しばらく会話した。
彼は、今や所長という役職だけれど、私より少し年下。
私が総務課で採用担当していたころに出会った。
私が就職ガイダンスで会社説明をすると
学生だった彼は、的を得た質問をしてきて、賢く誠実そうな印象。
会社に帰ると早速メールを送って、試験を受けるよう勧誘した…
それが、入社のきっかけになった。
今では出世して立場も上で
そんな就職活動のことなど忘れているだろう、と思ったけれど
私の切ない異動の状況を知ると
「茜さんがせっかく採用してくださったのに
僕がしっかり売り上げないばっかりに、すみません。」
と、言ってくれた。
営業職の自分がもっとしっかりやったら
私が飛び込み訪問になんか回されないですんだのに…ということか。
そんなことを言ってくれたのは他にいなくて
それに、私が最初に採用に関わったことを覚えていてくれたのが
本当に本当に、嬉しかった。
毎日色々なことがある。
辛いことも、嬉しいことも。
どちらにしても涙が出てしまう。
PR
COMMENT